musical hearts 2
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2. 遊佐未森「small is beautiful」
2000/11/25
今日は遊佐未森のライブです。ライブ前に、レビューをここに書いておこうかなと思ったので書いてみます。ライブに行った後では、印象が変わってしまうかもしれないし。
1曲目、「small is beautiful」は、ちょっとテクノっぽい感じがしたので、初めて聴いたとき、このあとどう展開していくか気になっていました。別に嫌いではないんですが、今回のアルバムは、もしかしたら「地味ではない」というところを強調したいのかな?と思ったんで。わりと地味な方が、私の好みの方向なのです。(^^;
全体的に見たら、未森さんらしい優しい感じの曲が多かったと思います。2曲目「paddle out」、4曲目「still room」、9曲目「旅立ち」など。アコギの使用度が高いのが良いです。4曲目は佐橋佳幸氏が参加してるので、それだけで嬉しい(笑)。でも、「地味ではない」という意味では、3曲目「ココア」は、曲名は甘いけど歌詞は甘くない、という、アルバムの中では目立つ演出をしていて、このアルバムのスパイスになってるんじゃないでしょうか。
そして気づいたのですが、このアルバムを一言で言うと「往年モモイズム」。なんだかモモイズムに入ってそうな曲がありますよね。「ヤドカリ」は、同じようなメロディの反復なんですけど、なぜか飽きずに最後まで聞き入ってしまう不思議な曲です。こういう感じの曲が、モモイズムには多かったような気がします。あと、「サヨナラ東京」は、アルヒハレノヒに入ってそうな、アロハミモリータ!な曲ですよね。アルバム全体的に、あの時期の作風に戻ったような感じがして、久しぶり〜って思うところもありました。
今回のアルバムの「この一曲!」は、5曲目「ネクター」です。歌詞は無いんですが、アコギの響きと未森さんの高音スキャットがマッチして、すごく気持ち良い曲です。そういえば、今回は歌詞のない曲が3曲も入っていましたね。8曲目「ちょっと海まで」は、ルシードのCMにも使えそうな、ゆったりピアノ系の曲で、いろんな夏の音が途中で入ってくる演出が良いです。その中に、猫の鳴き声が入っているんですが、ヘッドホンで聴いていると、右耳から突然猫の声が聞こえて来るので、「うーねこーねこー??」と思わず猫を探してしまいます。もう慣れましたが(笑)。最後に、花火をテーマにした「空に咲く花」が来ますが、この曲の未森さんの歌声が、明るく感じられます。
このアルバム、夏に聞きたいですね。
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