musical hearts 4
| 4. パクリとクローン 2001/01/04 | |
以前、某掲示板で、キルシェの話題になったことがあります。そのとき、「キルシェは上野洋子のクローンだ」という書き込みをした人がいたのです。確かに、みとせさんと洋子さんは似ていると思いますが、クローンという言葉を使うところに悪意を感じました。もっと違う言い方があると思うのです。その掲示板に、キルシェを良く思っている人がいるのは分かっていることなんだから(少なくとも私はそうだし)、失礼の無いような書き方をしないといけないと思うんですよ。その時は、私も少々頭に血が上ってしまい、迷惑をかけてしまいましたが。
スポーツ誌で、倉木嬢がウタダのパクリだと言われて怒ったとか記事が出てましたね。でも、今って、パクリと言われても仕方のないような音楽業界なのかな、と思います。音楽ってのは有限で、気持ちの良い音色やリズムは、規則性のあるものがほとんどです。結局は、ほとんどの音楽にどこかパクリの部分ってのがあるんですよね。まあそれは置いといて、今の世の中、パクリ以外のものでヒットさせるには、相当のひねりが必要だと思います。あの記事を見たとき、私は「業界トップクラスの人と肩を並べられるということなんだから、倉木嬢には、むしろ名誉なことと思って欲しい」と思っていました。
クローンとパクリでは、随分意味が違ってきますよね。クローンっていうと、全く同じものという意味で使いますが、パクリだと、ある人の技を盗んで自分の物にする、という意味になるんではないでしょうか。自分のものにしたとき、その技はすでに他人のものとは違うんですから、クローンとは違う意味になります。技を盗むのは決して悪くないことだと思います。盗まれる方が悪いんだし、テクニックがあるから盗めるんです。・・・せめて、キルシェのときに「パクリだ」と言われたら、その方がまだ冷静でいられたかもしれません。ただ、パクリという言葉にも敏感に反応する人もいるので(例えば倉木嬢とか?)、「似たもの同士」を表現するときは注意しましょうね。