musical hearts 15

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15. 3拍子は落ち着く? 2001/11/12
 何気なく曲を聴いていて、「この曲いいなぁ〜」と思ったら3拍子だった、ということが、なぜか頻繁にあります。その他にも、3連符を多用している曲や、3拍子に限らず5・7(奇数)拍子の曲、はたまた、3・6・9(3の倍数)など、変則的なリズムのものによく反応するようです。これに気づいてからというもの、なぜ自分はそういったリズムが好きなのか、いろいろと思考を巡らして考えてきました。そして、まだ漠然としているのですが、ようやく答えに辿りつきそうな気配がしてきたのです。

 まぁ、その答えというのは、徐々に明かしていくとして・・・(本当に明かせるかどうかも不安だけど・・・)以前、同じような音楽の趣味をしている人に、「どうして3拍子っていいだろうね?」という問いを投げかけたことがあります。その人は、「なぜか落ち着きますよね」という答えを返してくれました。その答えに、私はすぐには納得できませんでした。むしろ考えていくうちに「3拍子は落ち着かないんじゃないか?」と思ったこともあります。だって、明らかに3という数字は、半端な数じゃないですか。人は普通、偶数よりも奇数の方が半端な数だと思いますよね。しかし、実際に「3拍子の曲は落ち着く」と感じる人がいるのです。本当に3拍子は落ち着くのでしょうか?

 「3拍子」と「落ち着く」という言葉を並べて、思いついたことがあります。それは、カメラや油絵を載せるのに使う三脚です。3点が決まれば1つの平面が決まるので、どんなに凸凹な場所でも3本の足でしっかり固定できて、ぐらつきません。4本の足だと、よほど精密に出来ているか、ゆがんでいるかでもないと、ガタガタしてしまいます。つまり3本足は安定していて、落ち着くのです。このようにして人は、普段の生活の中で、自然とこの「3点を通る平面はただ一つ」という定理を利用しています。3という数字が落ち着くというのは、人にとっては、実は当然のことなのかもしれませんね。そういう私は、3拍子は落ち着くものだという認識が無かったわけだから、感受性の乏しい人間なのかもしれません(苦笑)。

 しかし、これだけでは、他の奇数拍子の曲が好きな理由を説明できません。5本の足・7本の足は、4本の足より不安定のはずです(笑)。その話は、今後の課題ということで・・・。


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