musical hearts 39

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39. ゲーム音楽の批評 2005/03/27
 ここ数年ぐらい、やたらとゲーム音楽に手を出すことが多くなった。もともとゲーム音楽は好きで良く聴いていたが、プレイしたこともないゲーム音楽も聴くようになった。きっかけは恐らく、クロノクロスのサントラからだ。キルシェのみとせ嬢が歌っているED曲目当てに中古でサントラCDを購入したら、サントラ自体にハマってしまったのだ。おかげで、今やiTunesのパーティーシャッフルでかかる曲は8割がゲーム音楽(笑)。てゆうか、普通の歌モノをMP3にしていないだけか。

 ゲーム音楽といえば、FFの植松伸夫氏、DQのすぎやまこういち氏あたりが有名だが、ハマったおかげで、この分野には他にも素晴らしいアーティストがたくさんいるということに気付いた。

 ゲーム音楽の面白いところは、その多彩さにあると思う。1つのゲームの中には、いくつもの場面が登場する。その場面それぞれに音楽が付いているから、音楽の中に喜怒哀楽が全て詰まっていて、面白いのだ。当然、そのゲームの世界観によって偏ったものになるかもしれないけど、特にRPGは主人公やサブキャラなど様々な人物の感情表現が音楽で表されているから、様々な音楽に出会えることが多い。ゲーム音楽は、聴いただけで何となくゲームの世界に入ることが出来るという利点もある。もちろんプレイしなければ話の内容は全く分からないが。

 そして何より、ゲーム音楽というのは懐かしいのだ。ハマったゲームなら、尚更。あの時の伝説が、よみがえるのである。

 さてさて、最近、プレイしたことのないゲーム音楽を聴いて、どうもしっくり来ないなーと思いつつ、そのゲームをやってみたら、ようやくその曲のツボが分かった、ということがあった。それは、グラディウス5のサントラを聴いた時だ。あ、このステージにこの曲なのかー、と妙に納得が行くようになったのである。その経験をして以来、やはりゲーム音楽は、音楽だけでは語れないものだと思うようになった。やはりプレイした経験のあるなしで、聞き入れ方が変わってくる。実は、実際にプレイしてみないと、何を表現している曲なのか気付かないことが多いかもしれない。

 ゲームをせずに聴いたゲーム音楽に関しては、世界観がどうとか構成がどうとか、あまり大それたことを言うのはやめようと思っている。自分の好みという範囲でしか語れない。いくら音楽だけ聴いても、見えないものがありそうだ。


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